タイメディカルハーブを考える

タイメディカルハーブを中心に「食」と「健康」を考えます。日本では紹介されていないタイメディカルハーブなども紹介していきます。

2017-01-01から1年間の記事一覧

本当の意味でのデトックス

現代の食生活。わかってはいるけど日々、相当色々な化学薬品を食べ物から取り入れてしまっています。 ・加工食品コンビニ弁当、おにぎり、おでん、インスタント食品、調理パン、冷凍食品、もう、わかってはいますが、ついついめんどくさくて手軽に食べてしま…

ファータライチョン(ファータライジョン)和名:センシンレン(タイの薬草学)

ファータライチョン(ファータライジョン)は日本名、センシンレンと言います。タイだけでなく、インドのアーユルヴェーダ(インド伝統医学)でも、このファータライチョンは使われており、風邪の治療薬として使われてきました。 現在、このファータライチョ…

風邪の予防・治療のハーブ(タイの薬草学)

先日お話したように風邪薬は風邪のウィルスを退治してくれる薬ではなく、体の症状を抑える薬ですので、場合によっては風邪が長引くこともあるわけです。では、風邪をやっつけてくれる薬はなにかというと、一般的には坑ウィルス剤ということになります。 坑ウ…

お医者さんは風邪薬を飲まない

今日はあまりにも有名な、というか当たり前になってきているお話です。だんだん温かくなってシーズンではないかもしれませんが、風邪のお話をしましょう。風邪という「症状」は体の中にウィルスが入って、鼻水や咳、くしゃみ、熱などの11の症状の一つまたは…

日本の伝統医学-漢方薬-

漢方薬(漢方)を中国の伝統医学と思っている人も多いと思います。 間違いです。 漢の方から来た薬草学と考えればおおむね間違いではないのですが、日本では江戸時代に鎖国をしましたので、日本独自の研究が進み、結果的には日本の伝統医学的な形になってい…

脂溶性ビタミンのお話

脂溶性のビタミン、つまり、脂に溶けるビタミンのお話です。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。これらのビタミンは油と一緒に加熱調理すると吸収率が高まるといわれています。水には溶けにくい性質を持っているため、体の中に溜めること…

ビタミンBとビタミンC

先日お話したようにビタミンは13種類です。初級なので簡単に書いていきますが、ビタミンには水に溶けるもの(これを水溶性といいます。)と脂に溶けるもの(これを脂溶性といいます。)があります。それぞれ特徴がありますが、本日は水溶性ビタミンのビタミ…

現代の栄養失調

栄養失調って何が不足している状態だと思いますか? 3大栄養素?炭水化物脂質たんぱく質 ではないのです。 5大栄養素のビタミン・ミネラルが不足したときに栄養失調というものが起こります。いわゆる現代型の栄養失調とでも言いましょうか。ビタミン・ミネラ…

どうして、にんにくが元気の元といわれるのか?

にんにくを食べると元気になるとよく言われますが・・・。どうしてかご存知ですか??? 実は、にんにく自体に「元気」になる成分があるわけではなく、元気になる成分の吸収を高めると考えるとわかりやすいでしょう。 元気になるビタミンと言えばビタミンB…

ウコンはお酒にも効く!(笑)ウコン(カミンチャン)のお話その2

前回ウコン(カミンチャン)のお話をしましたのでその続きをしましょう。先に本日の結論ですが、ウコンはお酒にも効く。ということです。「にも」です。 昨日もお話しましたが、ウコン(カミンチャン)はタイでは基本、胃薬です。これはほとんど機序が解明さ…

「ウコンは効かない」の記事について

先日、「ウコンは効かない」という記事がネットで広まりました。 健康食品「ウコン」(ターメリック)には薬効はないことが判明 - GIGAZINE タイ伝統医学(ペートペンタイ)においてウコン(タイ語では、カミンチャンといいます。)は言わば万能薬で、体調が悪…

男の元気クラチャイダム(カチャイダム)のまじめなお話

先日CS放送を観ていたら、クラチャイダム(カチャイダム)が出ていたのでこのお話にしようと思います。 日本語とタイ語の発音の差異でどうしてもタイ語をカタカナに直すと複数の表記の可能性になってしまうのですが、クラチャイダム(カチャイダム)どちら…

青汁の謎

日本人はサプリメントが大好きです。その先駆けとも言える青汁の謎を少しお話しようと思います。青汁飲料というカテゴリができるくらい青汁は日本の文化になっちゃって、最近の流行では、青汁に乳酸菌が入っていたりします。 さて、この青汁、大体粉末状のも…

タイの薬草・メディカルハーブ<マラキーノック(ゴーヤの原種)効果その2>

マラキーノック第2弾です。血糖値コントロールがあまりに凄いので、他の作用が付け足しのような感じがしますが、そんなことはありません。 抗HIV-1効果、免疫機能の向上、抗癌作用、食欲増進、虫下し、面チョウ、食あたり、腹痛、白内障、緑内障の予防…

タイの薬草・メディカルハーブ<マラキーノック(ゴーヤの原種)効果その1>

マラキーノックのお話です。 マラキーノックで特に有名なのが血糖値のコントロールです。 血糖値が上がると糖尿になります。糖尿病の怖さは合併症などを引き起こすことですが、そのあたりは今回は割愛していきましょう。糖尿病の原因は1型、2型ともに、また…

品種改良のお話

品種改良というととても大げさに聞こえますが、植物は動物のように動き回ることができません。その場所の気候・土地の養分を吸って植物は生きていますので、その環境が変化すると実は植物の中で成分が少しずつ変化していきます。言い換えれば、青森のおいし…

タイの薬草・メディカルハーブ<マラキーノック(ゴーヤの原種)>

ゴーヤと言えば日本でも、血糖値を下げる野菜として有名ですよね。そのゴーヤの原種がこのマラキーノックです。マラキーノックはタイでも食事として食べられています。ちなみに、マラキーノックとはタイ語で「鳥の糞」と言う意味。つまり、鳥の糞みたいにと…

タイの薬草学 その7<統合医療>

疾病を治療し症状を緩和する方法には「対症療法」と「原因療法」があります。これまで多くの医療機関などで実践されてきた医療は、「対症療法」を中心と した近代西洋医学を根本としてきました。 しかし昨今、国際的な医療の趨勢(すうせい)は、単に病だけ…

タイの薬草学 その6<現在の研究>

以前にプエラリアの研究以降、各国の製薬会社のハーブ研究が落ち着いた。と書きました。確かに「落ち着いた」感はあるのですが、むしろ、研究のやり方が変化したと言った方が適切かも知れません。これも以前の記事ですが、2010年問題というもののせいで、「…

タイの薬草学 その5<臨床実験というか人体実験>

2200年以上前から人体実験を繰り返してきて現在に至るメディカルハーブ( 笑)がタイハーブなのですが、平気で現在も人体実験を繰り返しています!(笑2) 有名なのがアパイブーベ病院です。ハーブ製品の商売もやっているので当然ハーブを売りにしているわけ…

タイの薬草学 その4<薬草学の歴史その2>

タイ王国には大王と呼ばれる非常に尊敬されている王様が3人いらっしゃいます。 初代の王様ラーマ1世、ラーマ5世、そして先日崩御されたラーマ9世です。ちなみに王様と私で有名なタイの国王はラーマ4世です。 当然、それぞれの王様が偉大な功績を残されたので…

タイの薬草学 その3<現代の薬のルールと漢方薬>

日本でもそうですが、「漢方薬」という「薬」として認められている薬草があります。当然、「薬」はお金と時間をかけて開発→臨床実験→認可というプロセスを経て世に出回ります。 実は、飲み薬にはあるルールというものがあります。それは、30分以内に胃で崩壊…

タイの薬草学 その2<薬草学の歴史>

さて、本日はタイ伝統医学(ペートペンタイ)のお話です。ペートペンタイを語る上でタイの文化・風習ははずせません。タイは仏教の国です。しかも日本と違い、上座部仏教(小乗仏教:現在はこの呼び方は使われていません)です。すごく簡単に言えば、上座部…

タイの薬草学 その1

タイ伝統医学をペートペンタイと言います。 さて、通常様々な文化が、呪術的な治療から脱却して病気を治す(症状を緩和する)方法を模索してきました。代表的なものとして世界の三代医学と呼ばれるものがあります。 中国医学(中医学)インド医学(アーユル…

本物のプエラリアの入手

日本で本物のプエラリアを入手するにはマイハーブプログラムで購入するしかありません。(今回は宣伝です) この会社が本物のプエラリアを扱える理由をお話ししていきます。 ここで販売しているハーブのタイの農場はルーイ県に8000ヘクタールの敷地を持ってい…

プエラリアの副作用<プエラリア一問一答>

過去に私が書いたサイトやブログを使っての記事が増えてきて、ぼちぼち真情報が増えてきてはいますが、いかんせん、勉強されていない人が「コピペ」で作っているのでちゃんとした「知識」として成立していないものも多いです。 いずれにしても、プエラリアに…

プエラリアでコレステロール対策

プエラリアには血中のコレステロールを下げる働きがあります。コレステロール値のお話も最近、サプリメントのCMなどでよく耳にしますよね。 プエラリアの作用機序を簡単に説明すると、プエラリア特有の成分であるフィトエストロゲンによるものなのです。そも…

プエラリアで乳がん予防&更年期対策

プエラリアに含まれている成分の主な働きは、一つは、女性ホルモンを活性さされる成分、そして、もう一つが女性ホルモンに似た成分(これを、女性ホルモン様(よう)物質といいます)です。 そして、前回、女性ホルモンのお薬は乳がんのリスクがあるのですと…

プエラリアで更年期対策!

プエラリア・ミリフィカ(白ガウクルア)の効能の代表的なものに、更年期障害に対しての効果が非常に高く、しかも非常に安全という結果が臨床でも証明されています。 プエラリアの歴史でもお話する予定ですが、この効果の為に世界中の研究者がタイで研究をし…

日本にはプエラリアはほとんど無い!

日本では本物のプエラリアはほとんどありません。「ほとんど」という意味をいいますと・・・。 まず第一にタイ王国はプエラリアの輸出を禁止しています。(ちなみに所持や販売、研究、栽培も全て禁止です。加工品は輸出可。) 通常、輸出するためには許可を…