タイメディカルハーブを考える

タイメディカルハーブを中心に「食」と「健康」を考えます。日本では紹介されていないタイメディカルハーブなども紹介していきます。

青汁の謎

f:id:maetyuu0623:20170225200712j:plain日本人はサプリメントが大好きです。
その先駆けとも言える青汁の謎を少しお話しようと思います。
青汁飲料というカテゴリができるくらい青汁は日本の文化になっちゃって、最近の流行では、青汁に乳酸菌が入っていたりします。

さて、この青汁、大体粉末状のものがほとんどですが、粉末状のものに関して(特にサプリメントは)は細菌検査をしなければなりません。当然、殺菌をしたものが私達の手元に届き、それを頂いているわけです。
で、殺菌方法ですが、粉末状の殺菌には、加熱殺菌、薬剤殺菌、紫外線殺菌、マイクロ波加熱殺菌、放射線殺菌等の方式があり、青汁の粉末において最もポピュラーな殺菌方法が、気流式過熱蒸気殺菌というものです。これは、簡単に言えば、圧力をかけた高温の水蒸気にさらして殺菌する方法です。殺菌温度は150℃~220℃で、通常、数秒さらされます。
市販の野菜ジュースには天然のビタミンは入っておらず、殺菌後、合成のビタミンを付加していることはご存知でしょう。
青汁にもまったく同じことがいえます。

そこで一つ疑問が湧いてきます。
つまり、パッケージに含有成分の表示がされている。ということです。
実は、これも間違いではありません。(恐らく)きちんと、食品分析されています!
しかしながら、成分分析する商品は先ほどの殺菌処理されている商品ではないのです。。。

さぁ、この緑色の液体。
かつては栄養価が高かったといわれていた液体ということになりますが、どうしますか?

<殺菌の処理についてはコストの問題です。牛乳などがわかりやすい例だと思いますので転記します。>

牛乳の殺菌方法にはどのようなものがありますか。

食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」により、「保持式により摂氏63度で30 分間加熱殺菌するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌すること」と規定されています。主に、下表の方法が実用化されています。このうち、保持式とあるのは、タンクで所定の殺菌温度で保持する、いわゆるバッチ式殺菌のことですが、現在主流となっているのは、連続式の超高温瞬間殺菌(UHT 殺菌)で、牛乳が、120~150℃で数秒間殺菌され、その後急速に冷却される方法(条件)です。殺菌方法の9 割以上を占めています。他にも以下の表にあるような方法があります。耐熱性胞子形成菌を死滅させるのはUHT 殺菌のみで、低温保持殺菌に比べ1 万倍もの非常に高い殺菌効果があるといわれています。殺菌方法(設備)としては、蒸気や温湯で加熱した高温の金属プレート間を通過する際に殺菌するプレート式や、加熱蒸気中に生乳を吹き込んで殺菌するスチームインフュージョン式、生乳中に加熱蒸気を吹き込んで殺菌するスチームインジェクション式などがあります。
いずれの殺菌方法によっても、牛乳の栄養は変わりません。たんぱく質は熱により一部変性しますが、栄養や吸収率に違いはありません。

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一般社団法人日本乳業協会HPより

最後の一文は酷いですね。。。
いずれの殺菌方法によっても、牛乳の栄養は変わりません。たんぱく質は熱により一部変性しますが、栄養や吸収率に違いはありません。
どの殺菌方法でもたんぱく質はかなり変性します!
人間の皮膚なら全て火傷しますからね。。。。