どうして、にんにくが元気の元といわれるのか?
にんにくを食べると元気になるとよく言われますが・・・。
どうしてかご存知ですか???
実は、にんにく自体に「元気」になる成分があるわけではなく、元気になる成分の吸収を高めると考えるとわかりやすいでしょう。
元気になるビタミンと言えばビタミンB系なのですが、ビタミンBは糖質をエネルギーに変換する働きがあります。つまり、ビタミンBがたくさんあれば、体の中にエネルギーが充満するということになります。(とても簡単に書いています。)
さて、このビタミンBは水溶性ビタミン(水に溶けるビタミン)ですが、ちなみにこのビタミンを発見したのは、鈴木梅太郎氏、日本人が発見したのです!水溶性ビタミンはこのビタミンB群とビタミンCです。この2つは水に溶けるので、体内に蓄積されにくくすぐに体外へ排出されてしまいます。
そこで、にんにくの登場です。
にんにくは主にビタミンB1の吸収と貯蔵に役立ちます。
にんにくにはアリシンという成分があります。このアリシンはビタミンB1と結合してアリチアミンという物質に変わります。アリチアミンになると腸からの吸収も高まり、脂溶性なので体内で貯蔵できるようになります。
にんにくが元気の元という仕組みがお分かりいただけたでしょうか?
全くの余談ですが、チアミンはあの健康ドリンク「アリナミン」の名前の由来でもあります。