タイメディカルハーブを考える

タイメディカルハーブを中心に「食」と「健康」を考えます。日本では紹介されていないタイメディカルハーブなども紹介していきます。

本当の意味でのデトックス

f:id:maetyuu0623:20170328080129j:plain

現代の食生活。
わかってはいるけど日々、相当色々な化学薬品を食べ物から取り入れてしまっています。

・加工食品
コンビニ弁当、おにぎり、おでん、インスタント食品、調理パン、冷凍食品、もう、わかってはいますが、ついついめんどくさくて手軽に食べてしまいます。それぞれびっくりするくらいのケミカルが入っています。
・外食、中食
ファミレスの食べ物、お弁当、定食屋さんの揚げ物、セントラルキッチンで保存が利くように食品添加物を大量につかっていたり、トランス脂肪酸たっぷりの油で揚げられていたりします。
・野菜
頭ではわかっています。
虫がついていないきれいな野菜は農薬や大量の肥料がふんだんに使われており、少なからず残留していたりものによっては野菜の内部に取り入れられています。
・ファーストフード
言うまでもなく、栄養価が低く、劣悪な油で調理されています。
・サラダ油
いまさら家でサラダ油を使っている家庭は少ないとは思いますが、薬品で抽出されて何度も、これまた薬品で漂白されている「サラダ油」はトランス脂肪酸の液体と考えても良いくらいです。

それらが悪いことは重々わかっています。
急激な体調の変化はありませんが、少しずつ、少しずつ体に蓄積されて、体の循環器系や内臓に負担をかけていきます。
実際に人間の歴史において、こんなに化学薬品が体内に入ったことがありませんから今後どのような変化が起きていくかわかりません。

食べることをやめてしまうことは現実的に不可能で、たまには、ファーストフードも食べたいですし、外食もしますし、お弁当も買いますし、コンビニでおにぎりを買ってしまいます。

だから、できる限り少しでもこれらを排出できるようにすることが良いと思います。最近はあまり言われなくなりましたが、いわゆるデトックス(毒消し・毒出し)です。

ちなみに体の中で、毒を無毒化する働きをする場所が、「肝臓」です。
ほとんど全ての体内に入った毒を処理しているのが肝臓で、お酒を呑んだとき、薬を飲んだとき、食べ物を食べたとき、肝臓はフル回転で働いています。よく言われますが、肝臓は化学工場なのです。
お酒や薬が体に負担をかけると思いがちですが、「食べる」という行為が一番体に(肝臓に)負担がかかるということは言うまでもありません。
明日は、デトックスのメディカルハーブについてお話します。

ファータライチョン(ファータライジョン)和名:センシンレン(タイの薬草学)

f:id:maetyuu0623:20170326001137j:plain

ファータライチョン(ファータライジョン)は日本名、センシンレンと言います。タイだけでなく、インドのアーユルヴェーダ(インド伝統医学)でも、このファータライチョンは使われており、風邪の治療薬として使われてきました。

現在、このファータライチョンは各国の製薬会社で、主に3つの研究が進められているメディカルハーブです。

①新型インフルエンザの薬
タミフルが中華料理で使われる八角の中の成分から発見されたように、現在、各国の伝統医学で使用されている薬草や薬の研究が非常に盛んです。このファータライチョンは抗菌作用、殺菌作用が強いため、インフルエンザウィルスを死滅させる成分の研究が盛んに行われています。
近年の研究では、新型インフルエンザウィルスや鳥インフルエンザウィルスなどに対しても殺菌性があることがわかっており、その分野においても非常に注目されています。

②坑HIV
ファータライチョンは抗菌・殺菌作用だけではなく、体の免疫力も高めてくれる効果があるメディカルハーブです。ですので、免疫力が弱まってしまうHIVウィルス(ヒト免疫不全ウィルス)の症状に対しては非常に効果が高いことがわかっています。タイでは、HIV感染者に対してファータライチョンを投与して一定の効果が発表されています。

③肝硬変の薬
日本では処方がありませんが、肝臓障害に対して使われるレガロンという薬がありますが、そのレガロンを上回る効果が報告されています。
また、繊維化してしまった肝細胞が復活したという報告もあり、各医薬品企業は成分の特定と抽出に躍起になっています。
ちなみにレガロンという薬もマリアアザミの中にある、シリマリンという成分から作られています。

ファータライチョン:センシンレン:ウコンよりスゴイ万能&肝機能強化ハーブ|超自然農法で作られた、完全無農薬・ノーケミカルのメディカルハーブサプリメント メディカルハーブサラダ

風邪の予防・治療のハーブ(タイの薬草学)

f:id:maetyuu0623:20170325234308j:plain

先日お話したように風邪薬は風邪のウィルスを退治してくれる薬ではなく、体の症状を抑える薬ですので、場合によっては風邪が長引くこともあるわけです。
では、風邪をやっつけてくれる薬はなにかというと、一般的には坑ウィルス剤ということになります。

坑ウィルス薬というのは、対象のウィルスがわかっている場合に利用できるものですから、通常、風邪の場合、ウィルスを特定する前に自力で風邪が治るということになります。だから、「風邪」という症状を引き起こす100以上のウィルス全てに効くような坑ウィルス薬(風邪薬)を発明したらノーベル賞ものとよく言われるわけですね。

常に防護服を着ていない限り、必ず風邪などのウィルスは体内に入ってきます。まずは免疫力を高めることが重要なのですが、実はタイハーブの中に殺菌作用のある、つまり坑ウィルス薬のようなメディカルハーブがあるんですね。

ファータライチョン(ファータライジョン<タイ語は日本語にするとき複数の発音になることが多いのです。>)和名:センシンレンというメディカルハーブです。
このファータライチョン、タイ伝統医学では、解熱、食中毒、などに使われ、肝臓を強くするハーブとして利用されていました。現在、アメリカをはじめ各国でこのファータライチョンを元にインフルエンザの薬の開発が研究されています。数々の殺菌効果が報告されており、インフルエンザウィルスだけでなく、HIVウィルスに対しての効果の研究もされています。

日本でもいくつかファータライチョンが入っているサプリメントが出てきています。

 

お医者さんは風邪薬を飲まない

f:id:maetyuu0623:20170325011334j:plain

今日はあまりにも有名な、というか当たり前になってきているお話です。
だんだん温かくなってシーズンではないかもしれませんが、風邪のお話をしましょう。
風邪という「症状」は体の中にウィルスが入って、鼻水や咳、くしゃみ、熱などの11の症状の一つまたは、複数の症状が現れるときに「風邪」といいます。

ウィルスは100種類以上あるといわれており、それら全てに対抗する薬はありません。
つまり、風邪薬はあくまで症状を抑える薬であって、ウィルスをやっつける薬ではないのです。<西洋医学・近代医学の多くはこういうやり方であり、これを「対症療法」といいます。>
通常、風邪をひくと多かれ少なかれ「熱」が出ますが、これは体内に入ったウィルスをやっつけるために体自身が体温を上昇させて、免疫力を強化しているためです。これからもわかるように風邪の時の「熱」は本来は下げない方がよいのです。
実は、ほぼ全て風邪は自力で治しているのです。
よく考えてみると、くしゃみや咳、鼻水なども、ウィルスを体外に出そうとしているわけですよね。
そんなわけで、できるだけ風邪薬はのまないというお医者さんも少なくありません。免疫力が下がって治るのが遅くなると考えているわけです。

さて、冬に風邪を引きやすい理由はご存知ですか?
大きく2つが考えられます。
1つは空気の乾燥。空気が乾燥しているとのどなどの粘膜も乾燥してしまい、ウィルスが体内に入りやすくなります。
2つ目は気温の低下。気温が低いときは体温も下がりやすいです。体温が1度あがるだけで体の免疫力は5-6倍上がるといわれています。
つまり、ウィルスが体内に侵入しやすくなることと、体内に入ったウィルスをやっつける能力が弱ることが原因です。
空気中にウィルスはいつもたくさんいます。なので、季節がいつであれ体が疲れていたりストレスなどで、免疫力が低下していると風邪を引きやすくなります。

ちなみに風邪の予防で「うがい」がありますが、近年ほとんど効果がないといわれています。うがいよりも、つねに少しずつお水などを飲む方が効果的といわれています。のどについたウィルスを洗い流して、胃に落としてしまう訳です。PH1の胃酸でウィルスは死んでしまいます。(通常、ウィルスはのどの皮膚から侵入します)
ウィルスの侵入経路としては、目と鼻があります。
目や鼻を汚い手でいじってしまって、ウィルスの侵入を許すというのはとても多いことですので、手洗いは効果的です。

日本の伝統医学-漢方薬-

f:id:maetyuu0623:20170323003317p:plain

漢方薬(漢方)を中国の伝統医学と思っている人も多いと思います。

間違いです。

漢の方から来た薬草学と考えればおおむね間違いではないのですが、日本では江戸時代に鎖国をしましたので、日本独自の研究が進み、結果的には日本の伝統医学的な形になっています。(ちなみに中国の伝統医学は「中医」といいます。)

さてこの漢方、基本的に臨床医学で、「何でかわからないけど効く」という積み重ねの医学ですので、確かに効くわけですし、その過程で死んでいった人も多いことでしょう。そして、現在では漢方の研究も進んでおり作用機序が解明されている漢方薬も多いわけです。
もともと中医には脈診という技術があり、まぁ、それは、日本では鍼灸などで伝わっています。

そういうわけで「漢方」というのは伝統医学として日本人にあった良いものだと思います。

が、

一つ、とんでもない問題があります。

聞いた話です。ソースはしっかりしていますが非常に問題なので伏せさせてください。漢方薬で有名な企業の製品管理を担当していた方のお話です。
漢方薬の多くは中国からその原料を輸入し製品化しますが、その原料の残留農薬値がとんでもなく高かったり、状態が悪かったりすること(ねずみの死骸入り)がまれではないそうです。何とか残留農薬が少ないものと混ぜて、基準値ギリギリで製造している場合があるそうです。なので、自分や家族には絶対に漢方薬はのませないとのこと。<誰でも知っている有名な会社です>

まぁ、お隣の国は薬に限ったことではありませんが、体に優しいと思っていた漢方薬もそういうことなんですよ。。。

脂溶性ビタミンのお話

f:id:maetyuu0623:20170322233333j:plain

脂溶性のビタミン、つまり、脂に溶けるビタミンのお話です。
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。
これらのビタミンは油と一緒に加熱調理すると吸収率が高まるといわれています。
水には溶けにくい性質を持っているため、体の中に溜めることができるビタミンです。つまり、毎日摂る必要がないので、ビタミンCやビタミンBの様に「不足」することがあまりないのですが、逆に「過剰症」というものがあります。

ビタミンAは、動脈硬化を予防したり、目に良かったり、抗酸化物質として働きます。過剰症で怖いのは、妊娠初期にビタミンAを摂りすぎると奇形の発生率が高くなるといわれています。ただ、食品から摂るとその限りではありません。人の体ってとてもうまくできていて、食べ物からの吸収した栄養分はうまく働くようにできているんですよね。(詳しくはまたの機会で!)

ビタミンDは、簡単に言えば、骨の新陳代謝を高める働きがあります。
実は、ビタミンDは日光にあたると体内でコレステロールから作られるのですが、ビタミンDを摂取していないと欠乏症になるため、ビタミンの分類になっているという変わったビタミンでもあります。同時に脂溶性ビタミンなのに、過剰症より欠乏症の方が怖いビタミンです。欠乏症には、骨粗しょう症や高血圧、自己免疫疾患、うつとの関連もあるのではと言われています。お魚に多く含まれていますので、お魚を食べましょう!(サプリはダメですよ!)

ビタミンEは抗酸化物質です。動脈硬化など老化を防いでくれるのがビタミンEです。通常あまり欠乏しないといわれています。ただ、食品添加物の酸化防止剤として化学合成のビタミンEが利用されていますので、どちらかと言えば、過剰症が気になります。また、私のようにマヨラーは悪質なビタミンEが体内に豊富に蓄積されているかもしれません。(笑)骨がもろくなったら過剰症かも。。。

ビタミンKは普段の生活で不足することがほとんどないビタミンで、血液の凝固に必須の物質です。赤ちゃんは食事でビタミンKを摂る事ができないので、生まれてすぐなどにビタミンKを与えます。

 

2回にわたってビタミンをさらっとおさらいしましたがいかがでしたか?
間違っても、ビタミンは100種類とか言わないでくださいね!
基本はビタミン剤の様にサプリや薬で摂るのではなく、「食べ物」で良質のビタミンを摂るようにしましょう!

ビタミンBとビタミンC

f:id:maetyuu0623:20170322224858j:plain

先日お話したようにビタミンは13種類です。
初級なので簡単に書いていきますが、ビタミンには水に溶けるもの(これを水溶性といいます。)と脂に溶けるもの(これを脂溶性といいます。)があります。
それぞれ特徴がありますが、本日は水溶性ビタミンのビタミンB(群)とビタミンCについてお話しましょう。

まずはビタミンBから。
ビタミンB群は8種類あります。ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12(シアノコバラミン)です。
以前にもお話したように、ビタミンBを発見したのは日本人(鈴木梅太郎氏)で、ビタミンBの基本的な役割は炭水化物をエネルギーに変える手助けをするということです。(ご興味がある方は、「ビタミンB、アリナミン」で検索するといろいろ書いてあります。)

次にビタミンCですが、一番押さえておきたい働きとしては、強い還元力を持っているということです。つまり、強烈な活性酸素除去の働きがあるということです。病気や老化の元である活性酸素を除去してくれる非常に重要なものなのです。ちなみに人以外の多くの動物は体内でビタミンCをつくる事ができるので、食べることは必要ありません。

さて、これらの水溶性ビタミンで非常に重要なことですが、水に溶けるので、すぐにおしっこで出てしまいます。
なので、毎日摂らないと欠乏症(病気)になってしまいます。<ビタミンB不足で有名なのは脚気、ビタミンCでは壊血病。>
逆に、多く摂りすぎるということが基本的にありません。体に不必要な場合は排出されます。よく、栄養ドリンクを飲むとおしっこが黄色になるのはそのためです。(ビタミンB2が黄色のため)

もちろん、普通に食事をしてこれらのビタミンを摂る事が望ましいのですが、なかなか良質のものを摂るのは難しいですよね。

ちなみにビタミンCは熱に弱いビタミンとして有名です。
市販されているオレンジジュースや野菜ジュースは昔は濃縮還元する工程で熱を加えていました。現在は熱を加える方法ではありませんが、加熱殺菌しますので、天然のビタミンCはありません。ビタミンCをうたっているものは全て工業的に作られたビタミンCを添加しています。